

福島県の海の玄関口である重要港湾小名浜港は、東京と仙台のほぼ中間に位置しています。
小名浜港は、昭和31年に国際貿易港として開港し、昭和39年の新産業都市「常磐・郡山地区」指定などを弾みに、国際貿易港として着実な発展を遂げてきました。
平成23年3月11日に発生した東日本大震災により、港湾施設は甚大な被害を受けましたが、平成26年3月までに物流機能を担う主要な岸壁の災害復旧工事が全て完了し、取扱貨物量については震災前を上回る水準にまで回復しています。
また、平成23年5月には「国際バルク戦略港湾(石炭部門)」に選定、平成25年12月には全国初となる「特定貨物輸入拠点港湾」に指定されており、東日本地域における石炭輸送拠点としての港湾機能強化を図るため「東港地区国際物流ターミナル(人工島)」の整備がほぼ完了し、令和2年10月に供用が開始されました。
一方で、県内屈指の観光拠点である1・2号ふ頭地区の「アクアマリンパーク」など、海の自然や文化とふれ合うことができる賑わい空間の整備も行われており、恵まれた立地条件のなかで、大交流時代を支える世界とのネットワーク拠点としてさらなる発展を目指します。

◆1・2号ふ頭

観光物産センター「いわき・ら・ら・ミュウ」、環境水族館「アクアマリンふくしま」、遊覧船「いわきデイクルーズ」、「小名浜さんかく倉庫」などで形成されている親水空間「アクアマリンパーク」があります。こちらでは、様々なイベントが催されており、県内屈指の観光拠点となっています。
◆3号ふ頭

昭和43年に完成した計7バースを有するふ頭です。鉱産品を中心に取扱い、荷役機械2基が稼働しています。
東港地区国際物流ターミナル(人工島)とを結ぶ橋梁「小名浜マリンブリッジ」が平成29年3月に完成しました。
◆4号ふ頭
◆5・6号ふ頭

多目的国際ターミナルとして平成16年に全面供用されました。 第1号岸壁(写真右)は、鉱産品を中心に取り扱う一方、福島県で初の耐震強化岸壁として整備され、大規模地震時等の災害時における防災拠点としても活躍します。第2号岸壁は、主に発電用燃料となる石炭を取り扱っています。
◆7号ふ頭
◆藤原ふ頭

昭和50年4月、材木を専門に取り扱うふ頭として供用開始されました。平成6年に、第2号岸壁を大型船接岸のため水深12mへ改良しました。ふ頭の背後地には、物流ゾーンとして平成16年に「藤原コンテナ・フレート・ステーション」、平成17年に「くん蒸上屋」が整備されました。